レースカメラマン | 2007/05/23 |
フォトローグ、1ヶ月以上の沈黙だった。 けっしてサボっていたわけではなく、 充電と修行の日々。 仕事の合間を縫ってはサーキットや交差点で撮影練習を繰り返した。 そしてついに、 5月11?13の三日間、 仙台のスポーツランドSUGOにて行われたルマンチャレンジにおいて ![]() 経験したら観客席からなんて見てられない。 その弩迫力、 ![]() ちびりそうになるほど。 目の前を爆音を立てて走り去るマシンをひたすら追い続ける。 朝から晩まで何時間も。 連続三日間。 ![]() 周回の合間を利用して撮影スポットを移動。 ![]() サーキット内の移動はまるでワンダーフォーゲル。 不慣れと運動不足もあるが、かなりキツイ。 ![]() 今回特別な計らいをしてくださったプロカメラマン、 ワイズさん ![]() 尊敬する我が師匠、1/60というありえないシャッタースピードでもかなりの精度で被写体を止める。世界トップレベルの技術を持つ動体撮影の職人。 彼が三日間に撮影したデータの合計はなんと、 70GB 一枚10MBとしても7000枚撮影したことになる。驚くべきは撮影品質の高さで7000枚のほどんど全てが使えるデータ。ちなみに私はがんばって21GB撮ったが使えるのは10%以下だった。 帰宅後のデータ処理も莫大な手間とコストが予想される。 さらに 日本全国に散らばるサーキットを自走で移動するという。 それもほぼ毎週。 結論。 レースカメラマン(職業車両競技撮影士) かなり 重労働。 加えて、 デジタルになってカメラマンの仕事量は飛躍的に増えている。 フィルム時代は撮影後にフィルムの納品で完結していたが、 デジタル時代になってデータの現像処理とレタッチが必要になった。 専門技術と知識が必要であるのに加えて過酷な労働環境。 それに見合った対価が得られているとは思えない。 華やかなレースの世界とは対照的に、 出合ったレースカメラマン達は極めて質素だった。 好きじゃなければやってられない。 それでも続ける彼らのモチベーションの源は何か。 それは レース撮影の面白さ。 男の狩猟本能を刺激される。 この仕事、言い換えれば 平和な時代のスナイパー。 ![]() マエハラ老師! ![]() はまっちゃったじゃないか! ![]() 「来年はルマンに行くアルよ!」 |